日本ハラール協会は、JAKIM(マレーシア)、MUIS(シンガポール)、MUI(インドネシア) 及びGAC(湾岸諸国)とESMA(UAE)から承認・認定されたハラール認証団体です。
弊社はドイツに本社をおくMerck KGaA(メルク)の子会社で、グループはイスラム圏を含む全世界で顔料ビジネスを展開しています。日本国内のお客様はハラール認証に興味をお持ちですが、認証取得はまだまだ少数の中、インドネシア支社より、新しい法律の施行のためインドネシア市場でビジネスを続けるにはハラール認証の取得が必須との要請を受けて本社で決定しました。
お客様の要望に応えられるようになりました。実際、インドネシアを含む海外のお客様が安心して弊社製品を採用してくださるようになり、新製品に弊社の製品が原料として採用されたとの報告が多数ありました。また、日本国内のお客様からのハラールに関する問い合わせにも応えられています。
ハラール認証に限らずあらゆる調査がサプライチェーンの上流にまで調査範囲を広げることを要求されている点です。製造原料に関する情報は私たちが所属する化学工業界にとって最重要企業秘密に分類されているため、ハラール性の情報を開示していただくのに長い交渉が必要でした。また、グループ内の海外サイトでは異なる会社から認証を受けていますが、認証団体によって要求項目やその重要度が異なり、グループ内での理解・協力を得るのも苦労した点のひとつです。
メルクは創業350年を超える歴史の長い会社で、世界最古の化学・製薬会社の一つと言われています。伝染病がたびたび蔓延した中世に薬をより多くの人に届けたいと薬局を開設したときから世紀を超えて常に、人々がより良い暮らしを享受できる社会のために、科学技術を軸にビジネスを生み出してきました。人類の発展に役立つこと、そのために好奇心を忘れずサイエンスを追求し続けることを心がけています。
担当者から一言
メルクは1960年代、天然雲母を基盤とする無毒性のパール顔料を世界で初めて開発しました。その後もイノベーションの追求を続け、単なるキラキラしたピグメントにとどまらない高輝度・高彩度なパール効果を実現した顔料を世に送り出しています。今回、ハラール認証を取得し、あらゆる人が安心して楽しめるパール顔料や機能性顔料を化粧品業界に向けて提供できるようになりました。皆さんの暮らしの中で“色でわくわくする”ための製品開発を今後も続けてきたいと思います。
https://www.merckgroup.com/jp-ja